
鮮度保持剤とは?
基本の使い方と
機能別の使い分けを徹底解説
「乾燥剤」や「脱酸素剤」など、お菓子や食品の個包装に使用する鮮度保持剤。
プロフェッショナルのお菓子の品質やおいしさを保つためには欠かせないものです。
機能のそれぞれ異なる鮮度保持剤の特徴や使い分け方をご紹介します。
大きく分けて3つ!
富澤商店の鮮度保持剤
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1乾燥剤
水分を吸収し、食品の湿気を防ぐ
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2脱酸素剤
酸素吸収し、
食品の変質・劣化・菌の繁殖を防ぐ -
3アルコール揮散剤
アルコールを揮散させ、
食品のカビを防ぎ、食感を保つ
「食感を保つ」「風味を保つ」「カビ防止」など、目的に応じて使い分けてくださいね。
売れ筋No.1
富澤商店の機能別 鮮度保持剤
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乾燥剤 No.1
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脱酸素剤 No.1
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アルコール揮散剤 No.1
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※集計期間:2024年3月~2025年2月
鮮度保持剤とは?

鮮度保持剤とは、食品と一緒に包装することでおいしさや品質を保つことができるもの。
クッキーやパウンドケーキ、海苔などの製品に一緒に入っている「食べられません」と書いてある小袋がよく見かける使用例です。
鮮度保持剤は「乾燥剤」「脱酸素剤」など使用する目的によってそれぞれの種類を使い分ける必要があります。
乾燥剤とは?

乾燥剤とは、個包装の中の水分を吸収し、乾燥した状態を維持してくれる鮮度保持剤です。
クッキー・パイ・メレンゲ菓子といった湿気を防ぎたい食品に使用することで「サクサク」「パリパリ」とした食感を保つことができます。
乾燥剤の基本の使い方

湿気を防ぎたい個包装の中に食品と一緒に入れて使用します。
水分を吸収すると青色の粒がピンク色に変わるので、効果がひと目でわかります。
使用できる包装資材:OPP袋、ガス袋、ケース、缶など
※密封度が高いほど効果が高まります
- 使用上の注意
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青色の粒がすべてピンク色に変色してしまっている場合、吸湿力が弱くなっています。
長期間保存していると少しずつ空気中の湿気を吸収してしまう場合があるので、密封容器に入れて保管することをお勧めします。
乾燥剤 取り扱い一覧
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シート乾燥剤とは?

シート乾燥剤とは、吸湿性のある基材をフィルムでラミネートしたシート状の鮮度保持剤です。
一般的な乾燥剤と同様に個包装の中で包装内に残った水分を吸収し、乾燥した状態を維持してくれます。
薄い形状なので個包装の中で目立たず、破損防止の台紙代わりにもなります。
シート乾燥剤の基本の使い方

湿気を防ぎたい個包装の中に食品と一緒に入れて使用します。
水分を吸収するとシートが少し柔らかくなります。マチ付き袋の底に入れると台紙として安定します。
使用できる包装資材:OPP袋、ガス袋、ケース、缶など
※密封度が高いほど効果が高まります
- 使用上の注意
- 長期間保存していると少しずつ空気中の湿気を吸収してしまう場合があるので、密封容器に入れて保管することをお勧めします。
シート乾燥剤 取り扱い一覧
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脱酸素剤とは?

脱酸素剤とは、個包装の中で包装内に残った酸素を吸収し、食品の変質や劣化を防いでくれる鮮度保持剤です。
脱酸素状態にすることによって酸化を防ぎ、ビタミンや油脂の変質、風味の変化や変色を抑えます。
またカビや細菌の増殖を抑制し、害虫を死滅させる役割があり、食品のおいしさや鮮度を保ちます。
脱酸素剤の基本の使い方

酸素による品質劣化を防ぎたい食品と一緒にガスバリア性の高い個包装袋に入れ、必ず袋の口を熱シール留めして使用します。
ガスバリア性のないOPP袋や、熱シール留めしない状態では効果を発揮できないため注意が必要です。
使用できる包装資材:ガス袋
- 使用上の注意
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開封後はすべて袋から取り出し、規定時間以内に全て使い切ってください。
※規定時間は品種により異なりますが、2時間以内の使用をおすすめします。
脱酸素剤 取り扱い一覧
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脱酸素剤には必ずガス袋と
熱シーラーを合わせてお使いください。
アルコール揮散剤とは?

アルコール揮散剤とは、個包装の中でエチルアルコールを揮散させ、食品のカビを防いでくれる鮮度保持剤です。
酸素を吸収しないため食品が圧迫されず、アルコールがでんぷんの老化(β化)を抑制することで作りたての柔らかさを保つことが可能です。
またOPP袋でも使用できるため、ガス袋必須の脱酸素剤と比較して個包装袋のコストを抑えられるメリットもあります。
※アルコール揮散剤と脱酸素剤の機能を併せ持つ「ネガモールド」のようなタイプもあります
アルコール揮散剤の
基本の使い方

劣化を防ぎたい食品と一緒に個包装袋に入れ、袋の口を熱シール留めして使用します。
使用できる包装資材:OPP袋、ガス袋、アルコール透過度が低い材質の包材
※アルコール揮散剤と脱酸素剤の機能を併せ持つ「ネガモールド」はガス袋を使用する必要があります
- 使用上の注意
- 個包装内の食品にアルコール臭が残ります。商品によってはアルコール揮散剤が不向きな場合があります。
アルコール揮散剤
取り扱い一覧
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鮮度保持剤の使い分け
鮮度保持剤 機能別の早見表
使用するお菓子の種類で、
それぞれ適切な鮮度保持剤が選べます。
クッキーやパイ菓子、メレンゲといったサクサクと軽い食感のお菓子は「乾燥剤」または「シート乾燥剤」、マドレーヌやパウンドケーキなど、バターたっぷりのしっとりとした食感のお菓子は「脱酸素剤」または「アルコール揮散剤」がおすすめです。
乾燥剤とシート乾燥剤を比較!
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乾燥剤(シリカゲル)
おすすめポイント
吸湿力がひと目で判断できる
注意点
立体的な形状のため、薄いクッキーなどと合わせた包装には不向き
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シート乾燥剤(カルシートゴールド)
おすすめポイント
薄く平たい形状なので、包装の際に邪魔にならない
注意点
吸湿力の低下が判断しづらい
脱酸素剤と
アルコール揮散剤を比較!

左が脱酸素剤(エージレス)、
右がアルコール揮散剤(アルトランス)
鮮度保持剤のよくあるQ&A
Q.乾燥剤のg数がたくさんの種類があり、選び方がわかりません。
クッキー・パイを10日間保存する場合の目安を算出しました。以下の表を参考にしてみてください。
冬場の乾燥した季節であれば、シリカゲルは1gで概ねOKです。
夏場の湿気の多い時期には袋の大きさに合わせてシリカゲルの量を調整する必要があります。
※乾燥状態を維持する必要量であり、おいしさを保証するものではありません。
Q.シリカゲル(乾燥剤)をドライマット(シート乾燥剤)に置き換える場合はどうしたらいい?
以下のサイズ対応表を参考に置き換えてください。
Q.脱酸素剤の選び方、組み合わせるガス袋の選び方がわかりません。
脱酸素剤PDシリーズの場合:密封した袋の中の酸素量を算出し、その酸素量に対応する脱酸素剤を選ぶ必要があります。
- ①個包装袋の中の容量の計算
- ガス袋のサイズ:縦(cm)×横(cm)×高さ(cm)=袋の容量(ml)
- ②脱酸素剤の空気量の計算
- 袋の容量(ml)−お菓子の重量(g)=空気量(ml)
例① ガス袋フラット無地 小(サイズ:縦10cm×横12cm×高さ0cm)で 1個30gのマドレーヌを包装する場合
(10×12)−30(g)=90(ml)
よって、空気量150ml用対応の「脱酸素剤PD-150SS」の使用がおすすめ
例② ガス袋マチ付き無地(サイズ:縦7cm×横3cm×高さ15cm)で 1個60gのミニパウンドを包装する場合
(7×3×15)−60(g)=255(ml)
よって、空気量250ml用対応の「脱酸素剤PD-250SS」の使用がおすすめ
Q.作業中に脱酸素剤が熱くなることがあるけど大丈夫?
包装を開けると脱酸素剤の酸化反応によって発熱することがあります。
一般的には火傷に至るようなことはありませんのでご安心ください。発熱温度や時間は商品によって異なります。
Q.脱酸素剤は再利用できますか?
再利用はできません。使用後は廃棄してください。
Q.脱酸素剤が入ったお菓子を冷蔵・冷凍しても問題ない?
問題ありません。ただし、脱酸素剤は温度が氷点下になると脱酸素効果が一時停止します(常温に戻せばまた効果が働きます)。
酸素を吸収させるためには脱酸素剤を入れて密封し、常温で最低5時間以上置いてから冷蔵・冷凍に移すことをおすすめします。
Q.脱酸素剤と乾燥剤は一緒に使ってもいい?
脱酸素剤と乾燥剤は併用してご使用いただけるものもあります。
ただし、脱酸素剤と乾燥剤の併用で性能が低下する場合があり、併用する際はそれに適した製品を使用する必要があります。